■コーレス骨折 屈曲整復法

発生機序…手掌を衝いて転倒
末梢骨片転位…背側騎乗、短縮、橈側、捻転(回外)転位
骨折線…(側面)掌側から斜め背側上方に走る (正面)橈側近位から斜めに尺側遠位に走る
変形…フォーク状変形(橈骨側から見た変形) 銃剣状変形(手掌側から見た変形)
橈骨遠位端骨折の種類…バートン、スミス、ショウファー骨折
固定…約5週、肘部上(上腕部)からMP関節まで

肘関節を90°屈曲し、助手に骨折部の近位部を把握固定させる
術者は拇指を背側に他の4指を掌側にあてがい
手根部とともに回内位で軽く牽引する


回内位で軽く牽引し
橈側より遠位骨片を圧迫する
(捻転転位、橈尺面の側方転位の除去、軸を合わせる)


術者は軽く牽引をしたまま

遠位骨片に手とともに過伸展を強制する


その肢位のまま、両拇指で遠位骨片近位端を
遠位方向に引き出し、近位骨片遠位端に近づける
(腕橈骨筋を弛緩させる、短縮転位を除去)


両骨折端背側が接合したのを確認して
徐々に遠位骨片を手部とともに掌屈する


その際、両示指で近位骨片端を掌側から
両拇指で遠位骨片端を圧迫して整復する
(背側転位の除去)

肘関節90°、手関節軽度掌屈、尺屈、前腕回内位で固定